So-net無料ブログ作成
  • ブログをはじめる
  • ログイン

移民考3:重国籍を認める国、認めない国

前回、移民考2で、韓国の国籍法改正について述べました。インターネット上に、国立国会図書館調査及び立法調査局海外立法情報課の藤原夏人氏が詳細な解説を書いています。以下のアドレスでご参照下さい。
http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/legis/245/024506.pdf

さて、いつも話題になるのが、重国籍を認める国は何カ国あるのかということではないでしょうか。インターネット上で検索してみるとあるサイトでは、今回の韓国の重国籍の容認で、OECD加盟国で重国籍を認めていないのは日本だけだとありました。でもデンマークは重国籍を認めていないのではないかと思いますので、結局どうもはっきりとは分かりません。United States Office of Personnel Management Investigations Service が “Citizenship Laws of the World”というPDFファイルをインターネット上に公開していますが、残念なことに2001年のデータであまり参考にはなりませんが、(もし改定された最新版をご存知でしたら教えてください。)世界中の国の国籍法を簡潔に纏め上げた(といっても総ページ数233ページ)の労作です。下記アドレスでPDFファイルをご覧下さい。
http://www.multiplecitizenship.com/documents/IS-01.pdf
興味深い事実は、重国籍を認めていない国でも、ほとんどの国が、海外で生まれてその国の国籍を取得した場合は重国籍を認め、ある年齢(18歳あるいは20歳)になったときに国籍の選択をすることを認めていることです。これは、日本の国籍法第14条と軌を一にしています。
但し、この国籍選択の実効性は疑問です。ウィキペディア(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E7%B1%8D%E6%B3%95_(%E6%97%A5%E6%9C%AC)は以下のように述べて実効性に疑問を呈しています:
日本の国籍を選択する場合は、外国の国籍を離脱する〔事後に外国国籍喪失届提出〕か、国籍選択宣言〔日本の国籍を選択し、かつ、外国の国籍を放棄する宣言〕を行うことによってする。しかし、日本の官庁に提出する国籍選択宣言によって当然に外国の国籍を離脱したことになるわけでない。放棄しようとする国の国籍法の定めによって国籍を離脱することになる場合もあるが、多重国籍状態が国籍選択宣言を行うことによって直ちに解消されるとは限らない。日本法によって外国の国籍を喪失させることはその国への内政干渉になるため不可能である。

さらにはっきりしていることは、国籍法12条のように、国籍留保の期間を生後3ヶ月までとし、本人の意思を確認することなく一度付与した国籍を出生届けの提出が一日遅れると理由の如何を問わず問答無用で剥奪するような法律を持っている国は、日本以外にありません。我々の違憲訴訟は、重国籍について重国籍を認めろとはいっていません。国籍法12条の違憲性を争っています。国籍法12条を撤廃すれば、国籍法3条で国籍を認められる認知の子との間の差別が解消され、重国籍については国籍法14条の国籍の選択で解消できると主張しています。

今回以下の2つのおまけサイトをご紹介します:
おまけ1:Examples of Real People with 2 or More Citizenships
http://www.multiplecitizenship.com/personalexamples.html
国籍法は出生地主義または血統主義のいずれか、または両方の組み合わせを基礎として制定されている。出生地主義とは領土内で生まれた子供は国籍を得るとする考え方であり、米国、カナダ、アルゼンチン、ブラジル、メキシコ、フランス(海外の領土を含む)などが該当する。血統主義は父または母のいずれかがその国の市民権(国籍)を得ていることが、子供がその国の国籍を取得できるかどうかの要件とされる。日本、イスラエル、スイスなど。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E7%B1%8D%E6%B3%95
しかし、具体的にある国で出生した子の国籍はどうなるかと聞かれると、ちょっとすぐには答えられない場合も少なくないのではないでしょうか。このサイトでは、実際の例を持って教えてくれます。両親が重国籍(例えば、父親と母親がアメリカとドイツの重国籍者)の子がフランスで生まれると、この子の国籍はどうなりますか?答えは、アメリカ、ドイツ、フランスです。日本人のヒステリックで狭量な反重国籍支持者も一度頭を冷やして世界がどう動いているのかを見て、重国籍に対する考え方を考え直す必要があるのではないでしょうか。

おまけ2:CIA  the World Factbook
https://www.cia.gov/library/publications/the-world-factbook/
国籍法には関係のないサイトですが、アメリカの中央情報局が提供する各国の情報は、必要にしてかつ十分、地図もあって非常に便利です。アメリカの省庁は国民の税金で運営されていることを認識して、いろいろなサービスをアメリカ国民だけでなく世界中の人々に提供しています。対外諜報活動を行うアメリカ合衆国の情報機関がこのように汎用性のある情報を提供してくれるのは、なんとなくうれしくなりませんか。GPSも軍事用に開発された技術なのに、若干精度を落としただけで世界中の人に自由に使わせ、結果、世界中(ロシア、中国まで) がアメリカのGPSを使っているのです。まさにこれこそ世界戦略といううものではないでしょうか。
アメリカの持つ多国籍の強み、自由、独創性、透明性、それを実行するスピードの速さはぜひ日本も見習って欲しいと思いませんか。世界を席巻したアップルのiPhone, iPadも同じような文脈で開発されされています。

nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 1

siz

二重国籍になんか夢を見ている人たち
http://leny.iza.ne.jp/blog/entry/798375
by siz (2010-11-07 21:40) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は180日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。